美人乱舞/伊藤晴雨/昭和29年/女体の責め絵・縛り絵の大家/本書が女の責を研究しつつある人の安全瓣ともなれば著者は何より欣快とするところ

美人乱舞/伊藤晴雨/昭和29年/女体の責め絵・縛り絵の大家/本書が女の責を研究しつつある人の安全瓣ともなれば著者は何より欣快とするところ

商品説明
美人乱舞/伊藤晴雨/昭和29年/女体の責め絵・縛り絵の大家/本書が女の責を研究しつつある人々の安全瓣ともなれば著者は何より欣快とするところである

昭和29年 厚さ約7㎜ 21.4㎝×15.5㎝程度 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

伊藤晴雨 いとう-せいう

1882－1961 明治-昭和時代の日本画家。
明治15年3月3日生まれ。新聞各紙に挿絵をえがき,ついで芝居の看板・舞台装置を手がける。のち江戸趣味の著作に専心。責め絵,幽霊画で知られた。昭和36年1月28日死去。78歳。東京出身。本名は一(はじめ)。著作に「いろは引 江戸と東京風俗野史」。

「美人乱舞の序」

女の手足を縛って其の自由を奪い、之れを存分に加虐することは権力のある者にはそれがどんなに面白い事であるか判らないから、昔の大名や写政者は権力のない者に対して之を弄んで楽しみとしたことは『切支丹迫害史』 や其の他の文献を見ても判ることである。併し之れが実行となると、権利と義務が平等になりつある現在では六ヶ敷いので、勢い被縛絵や写真を見て密かに娯楽とする人々が増えてきたこ とは、戦後の人心が何か刺激を求めていることを証拠立ている。私は先天的に女の縛られたところが好きなので、過去何十年かこれに没頭し、或は官権の壓迫に遇って警視庁の豚箱へ投り込まれたり、刑務所の飯を喰ったりした。今日此頃のヌード雑誌の原稿のような出鱈目の責物は頼まれても描けない。

粹古堂主人は過去十数年女の責物を専門に出版して欠損斗りしている風変わりの書肆て利盆斗りを目的の出版屋でない。今度の『美人乱舞』 がそうした大方の目的に叶って、女の責を研究しつつある人々の安全瓣ともなれば著者は何より欣快とするところである。

昭和二十九年五月
伊藤晴雨

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